語彙力を鍛えたい

伝えたいのに伝わらない気持ちのもどかしさ、行き場のない感情を出来るだけ言葉にして反芻して吸収したり昇華したりするための練習

ちょっと複雑なヲタク感情論

アイドルのヲタクをしているけど、ヲタクって結構センシティブだ。

 

八方美人にいろんな人に笑顔振りまく推しを見ていると少し悲しくなってしまったり、他のヲタクにマウント取りたくなってしまったり、自分が推しに対してしてあげられることの少なさに悲観したり。推しとヲタクの二人以外、取り巻いている環境に気持ちを左右されて病んじゃったりする。そんなことを繰り返すうちに「あれ?何で好きなんだっけ?」とかクズみたいなこと言い始めたりする。ヲタクなんてどうせ無責任な愛情だし。

 

私は全部経験した。他のヲタクに負けたくなくて、TO(トップヲタ)になりたくて必死に認知してもらって、推しのためにお金たくさん落とした。楽しくて仕方なかったし、それに応えてくれる推しを誇らしく思ってた。でもなんか、次第に何考えてるか分からなくなって、他のグループの推しにうつつ抜かして、「好きだけど、あの子も好き」みたいな、逃げ道をたくさん作った。今、推し、たくさんいる。

 

一人に向き合う時間を減らしたことで、それぞれの推しの良さが見えてきた。ずっと好きでいたいから逆にたくさんの推しを作る。というのは、ヲタク的には有り得るらしい。ヲタクはセンシティブなのだ。

 

 

 

 

2019年の春、私は推しAを、推し尽くしてしまった。と思っていた。

 

 

少しヲタクを自粛して貯金しよう。と思った矢先に現れたのが、推しBだ。

2019年の夏、私は推しBに有り得ないくらいハマって、大好きになって、この4年大好きだった推しAのことを忘れようとした。いや、好きだけど、好きなんだけど、私じゃなくてもヲタクはたくさんいるしな〜という謎感情に飲まれてしまった。

 

推しBのソロイベントに行ったときに事態は一変した。

 

私は、推しBに、「アイドル」を求めていなかったのだと確信してしまったのだ。

推しBのことは大好き。だけど、彼女に「アイドル」を押し付けるような振る舞いがしたいわけじゃない。ただステージにいる姿を見れたら、それでいい。そう思った。

 

そうしたら、推しBに対する熱が、スッと冷めた。いや、今も大好きだけど、それはアイドルとしての好きの気持ちではないような気がする。だからもう握手会とかチェキ会には行かないと思う。影でこっそり、活躍する姿を見て微笑んでいたい。そんな気持ち。

対して湧き上がる、推しAへの愛情。大好きな気持ち。私は推しAには、「アイドル」としての「好き」を求めている。そう確信したときに思い立ってイベントに行ったら、アイドル力パワーアップ可愛さ増し増しの推しAがそこにいた。可愛かった。大好きだと思った。

 

 

今日は推しAのソロイベントだった。

真っ白のミニドレスをきて、ティアラをつけてステージで歌う推し。推しに向けて振る、ヲタクたちの一糸乱れぬピンクのペンライトが本当に綺麗で、世界一幸せな景色だと思った。

 

 

去年もきた推しのソロイベント。去年も思った「世界一幸せな景色」。

推しが花形グループで、メンバーカラー「ピンク」を背負っていること。それだけでなんか、アイドルとして推さざるを得ないような気がしてくる。

 

 

ヲタクはセンシティブだから、すぐ病んで悩んで違う推し見つけてホイホイ現場変えたりするんだろうけど、今日の景色が脳裏に焼き付いている限り、私が人生でいちばん強烈に推した記憶はこの子になるだろうと思う。

 

大好きです。こんなヲタクだけど、これからもよろしくね。